考えるとはどういうことか 養老孟司

2006年2月21日、毎日新聞(朝刊)135年 創刊記念日特集 記事から
考えるとは どういう ことか。養老孟司

毎日新聞 創刊記念日特集
考えるとはどういうことか。
養老孟司
・・・略・・・
 考えても、自分にわかるはずがない。これは学生によくある。むずかしい数学の問題なんか考えさせられて、あきらめてしまったのであろう。これは教育の問題が大きい。ただこの場合はっきりしていることが一つある。自分にはわからにと思ったときから、もうわかるはずがないということである。そこに壁ができる。じゃあどうすればいいのか。いつかわかるかもしれない。そう思って、疑問を持ったままで生きる。これができない学生が多い。辛抱がないとは、このことである。人生は結局は努力、辛抱、根性だが、若者にはそれがわからない。
 疑問を持ったまま、生きる。これは困難である。頭が落ち着かない。頭のなかにトゲがあって、チクチクする。それなら、ふつうはどうするのか。疑問を丸めてしまう。「そういうものだと思ってしまう」のである。「まだ自分にはそれがわかってない」と思うよりは、「そういうものだと思ってしまう」ほうが、明らかに楽である。自分が未熟だとたえず思うには、根性がいる。若者にはこれをぜひいいたい。若いから、わかっていないのは当然である。しかしいずれわかるかもしれない。「世の中とはそういうものだ」などと思ってしまえば、もう考えなくなる。「自分にわかるはずがない」と思うのと、「そういうものだと思う」のは、表裏一体である。わからないから、「そういうものだ」と決めてしまうのだが、そうなったらそれが壁になる。その向こうには行けなくなるのである。若いうちからそうなったら、未来はない。だからいまの人には未来がないのであろう。周囲は壁だらけになる。

・・・略・・・

僕が言う「思考のキャッチ&リリースが早過ぎる」って感じ。今すぐ判断しなくて良いモノは、今すぐ判断しなくても良い。しかし考えるのを遮断するのは止めて欲しい。
「考える」は、幼年期から高校などで徐々に訓練していくもんです、ですから苦労とか思わず訓練できていくものだとおもいます。
年寄りでも、わからないのは当然である。しかしいずれわかるかもしれない。が30年50年で培われてきたバカ思考が3年5年で改善できるとは到底思えない。
ベストセラー養老孟司著作「バカの壁」は400万部を超えて売れたらしいが読んで理解できた人が何人居るのだろうか。



日々感謝: 新聞、2006年02月22日
http://hibikansyamerumo.seesaa.net/article/13606801.html
頭を自由にしておく努力・辛抱・根性があれば、考えることは、楽しい。トレーニングすれば苦しくなくなるよ♪







POLARIS:Headagon is returned. - livedoor Blog(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/yopinkiepromise/archives/50551808.html

ブロ組:考えるとは(養老孟司さん)朝刊より
http://blog.goo.ne.jp/emiko1000/e/5de872a9957da48f912f23cbb903d038
西岡事務所ブログ:考える・ということ・・
http://blog.goo.ne.jp/nishiokaoffice/e/8bcc1df46984c3a864c216a272f71b16



馬鹿の分類法と付き合い方
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