スーダン・ダルフール危機 4月30日、全米デモ

「我々の時代で(虐殺が起こることは)認めない」
アメリカでスーダンダルフール危機デモが4月30日、首都ワシントンなど計19都市で行われた。

俳優ジョージ・クルーニー氏,SaveDarfur.org
     http://savedarfur.org/home
4月30日、米ワシントンで、スーダンダルフール「大量虐殺」を終わらせるよう求めるデモ行進が行われた。写真はスピーチする俳優のジョージ・クルーニー氏(2006年 ロイター/Jim Young)



http://today.reuters.co.jp/news/newsArticle.aspx?type=worldNews&storyID=2006-05-01T151742Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-211883-1.xml
ダルフール「大量虐殺」への抗議デモ、G・クルーニーらが参加
2006年4月30日
 [ワシントン 30日 ロイター] 米ワシントンでは30日、スーダン西部ダルフール地方での「大量虐殺」を終わらせるよう求める数千人規模のデモ行進が行われた。

 ホロコースト体験者でノーベル平和賞受賞者のエリー・ウィーゼル氏が群集に向かって「ダルフールにとって望みはわれわれだけだ」と訴えたほか、前週にダルフールを訪れていた俳優のジョージ・クルーニー氏もスピーチを行った。

 アフリカの打楽器が打ち鳴らされる中、「虐殺を今すぐ止めよ」と書かれた横断幕などを持ったグループが多数デモに参加。具体的なデモの規模は明らかになっていないが、主催者らは、参加者数が推定1万─1万5000人になるとの見通しを示していた。

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ダルフール対策求め、米首都で大規模集会

2006.05.01 Web posted at: 10:18 JST - AP
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200605010002.html
ワシントン(AP) スーダン西部ダルフール地方における虐殺について、ブッシュ政権に対策を求める大規模集会が4月30日、首都ワシントンで開かれた。俳優や政治家らを含む、数千人が参加した。

議事堂を背に、ナショナルモールに設置されたステージには、発言者が次々と登壇。聴衆らは、「われわれの時代で(虐殺が起こることは)認めない」と声をそろえた。

虐殺や婦女暴行が続いたスーダンから4年前、家族を置いて脱出し、メーン州ポートランドに住むハッサン・コーバーさんは、「必要なのは言葉ではなく行動だ」「明日ではなく今日、ダルフールに行かなくてはだめだ。大惨事が起きているのだ」と主張。米国と国連に、早急な対応を求めた。

15歳の娘と未明にクリーブランドをバスで出発し、この日の集会に駆けつけたロン・フィッシャーさんは、「何かに問題意識をもったとき、どうすべきかを娘に示すよい機会だ」と話した。

集会には、俳優ジョージ・クルーニー民主党上院議員バラク・オバマノーベル平和賞受賞者エリ・ヴィーゼルの各氏ら著名人も参加。オリンピック・スピードスケートの金メダリスト、ジョーイ・チークさんは、報償金を寄付した。

一方、ライス国務長官は同日、ABCテレビの番組で、スーダン政府と反政府勢力がアフリカ連合(AU)の仲介で続けている和平交渉について、反政府勢力が和平合意案を拒絶していると述べた。



更新2006年04月28日 11:11米国東部時間
ルーニーさんが阻止訴え スーダンの黒人住民襲撃
http://www.usfl.com/Daily/News/06/04/0428_001.asp?id=48234
 3月にアカデミー助演男優賞を受賞したジョージ・クルーニーさんが27日、ワシントン市内で記者会見し、スーダン西部ダルフールで続く政府系民兵による黒人住民襲撃などの阻止を訴えた。

 クルーニーさんは先週、ダルフール周辺の難民キャンプなどを訪れた体験を基に、現状について「21世紀最初のジェノサイド(民族大量虐殺)」と指摘した。

 会見には、共和、民主の与野党上院議員も同席。クルーニーさんは、襲撃を止めるために30日に全米各地で予定されている集会などへの参加を呼びかけた。(共同)




ABCニュース
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=1906914
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米下院議員5人を拘束、ダルフール紛争批判のデモ
2006.04.29 Web posted at: 13:51 JST ‐ CNN
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200604290006.html
ワシントン(CNN) アフリカ北東部、スーダン西部のダルフール紛争での人道犯罪に抗議するため、米民主党の下院議員5人が28日、ワシントンのスーダン大使館前でデモに参加し、不法な集会開催などの容疑で一時、警察に拘束された。

拘束されたのは、ラントス議員ら。デモ隊約50人に交じり、スーダン政府批判のスローガンなども叫んだ。ラントス議員は、「カンボジアルワンダで虐殺を黙認した。スーダンで許すわけにはいかない」などと主張した。スーダン政府に対し、国連和平維持軍の受け入れ、国際援助団体の自由な活動を求めた。拘束を覚悟の行動だった、としている。

他のデモ参加者6人も拘束された。議員5人は事情聴取の後、罰金刑を払い、釈放された。

ダルフール紛争では、政府と関係があるとみられる民兵組織が、黒人系住民を襲撃、過去3年で少なくとも18万人の死者が出ているとされている。

更新2006年05月01日 12:04米国東部時間
虐殺阻止訴え全米でデモ
http://www.usfl.com/Daily/News/06/05/0501_007.asp?id=48268
 スーダン西部ダルフールで政府系民兵による黒人住民襲撃が続いている事態を受け、ブッシュ政権に「虐殺阻止」への外交努力を促すデモが4月30日、首都ワシントンなど計19都市で行われた。米メディアが報じた。

 宗教団体の呼び掛けで数千人が集まったワシントンでのデモには、最近現地を訪れた俳優のジョージ・クルーニーさんや、1986年のノーベル平和賞受賞者でナチス強制収容所生活を経験したユダヤ系作家エリ・ウィーゼルさんも参加した。

 ブッシュ政権の努力不足を批判する声に対し、ライス国務長官は同日のテレビインタビューで、米国は問題解決へ向けて主導的な役割を果たしていると言及。スーダンに石油利権を抱える中国などの「協力が必要だ」と述べ、米国だけでは問題解決は困難と主張した。(共同)