2001年911米同時テロ犯として唯一の逮捕者が結審

アメリカの刑罰には『保釈のない終身刑で1日23時間は独房監禁で面接なし』ってのがあるらしい。
日本には、上記のような刑はありません。
現在の日本では死刑に次ぐ刑罰は無期懲役とされていて、無期懲役でも実際は仮出所で15年前後で出所。死刑でも最近は死刑執行自体数少ないし拘置所で一生涯を過ごすヒトも多いようです(2001年6月8日小学校乱入殺傷事件宅間守は2004年9月14日死刑執行、ですが、何十年死刑執行されないヒトも多いし、寿命で死ぬヒトも多い)。

死刑廃止死刑存置の考察
http://www.geocities.jp/aphros67/indexs.htm

アメリカ刑罰『保釈のない終身刑で1日23時間は独房監禁で面接なし』
2001年の逮捕で2006年に結審

2006年5月3日
陪審終身刑評決、米でただ1人起訴の同時テロ被告
2006.05.04 Web posted at: 17:50 JST - CNN/AP/REUTERS
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200605040024.html
バージニア州アレクサンドリア――2001年9月11日の米同時多発テロで、直接的な関与を問われて米国でただ1人、起訴されたモロッコ系フランス人の国際テロ組織アルカイダ構成員、ザカリア・ムサウイ被告(37)の陪審が3日、アレクサンドリアの連邦地裁であり、仮出所を認めない、終身刑の評決を出した。国境を越えたテロ、航空機の破壊、大量破壊兵器の使用のそれぞれの共謀罪に問われていた。
裁判長の判決は4日の予定で、評決通りになる見込み。コロラド州にある米国で最も警備が厳重とされる刑務所の独房で、死亡するまで過ごすことになる。1日1時間の「娯楽時間」が与えられるが、これも独りで消化する。
評決を受け、法廷を去る際、被告は「米国、あなたは負けた。私が勝った」と言い捨てた。ムサウイ被告は、同時テロの約3週間前、入管法違反容疑で逮捕された。
検察は、被告が同時テロの計画を知りながら、米連邦捜査局FBI)に虚偽の供述をしたため、テロの事前阻止が出来ず、人命が失われたと主張、死刑を求めた。しかし、同時テロで限定した情報しか知らなかったなどと陪審の意見が分かれ、死刑は見送られた。
被告は逮捕後、ホワイトハウスへ旅客機で突入予定だったと供述したものの、同時テロとは別の計画とも主張。しかし、その後、9月11日に、ホワイトハウスに旅客機を突入させる計画だったと認めていた。



ムサウイ被告に終身刑=「主要な役割果たさず」と死刑退ける−米同時テロ
 【ワシントン4日時事】2001年9月の米同時テロで唯一起訴されたモロッコ系フランス人、ザカリアス・ムサウイ被告(37)に対し、米バージニア州アレクサンドリアの連邦地裁の陪審団は3日、仮釈放なしの終身刑の評決を下した。これに基づき、裁判官が4日、正式に終身刑の判決を言い渡す。
 検察側は、同被告が連邦捜査局(FBI)を欺き、国際テロ組織アルカイダのメンバーであることやテロ計画を明かさなかったため同時テロを阻止できず、約3000人が犠牲になったと主張して死刑を求刑。同被告に死刑が言い渡されるかどうかが焦点になっていた。
 12人で構成される陪審団のうち、3人がムサウイ被告は同時テロ計画を十分に把握していなかったと判断。さらに、3人が同時テロで同被告は主要な役割を果たしていなかったと結論付け、検察側の死刑求刑を退けた。死刑評決は陪審員全員の一致が必要。 
時事通信) - 5月5日1時1分