京都文化博物館は大丈夫なのか!

1988昭和63年の 開館から18年、京都府京都文化博物館は大丈夫なのか?
http://www.bunpaku.or.jp/
文化は尊ばれないのか!

Kyoto Shimbun News 2006年1月20日(金)
京の古代学研が存続の危機
資金難で3月末に活動停止も
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006012000034&genre=M1&area=K10
 京の考古学研究をリードしてきた古代学研究所(京都市中京区、角田文衛所長)が、資金難から3月末にも学術研究を停止する可能性があることが、19日までに分かった。研究所を運営する財団法人古代学協会が停止の方針を固め、全職員から希望退職を募っているが、研究者らは「何とか研究所を残してほしい」と存続を訴えている。
 同協会は1951年、角田所長をはじめ考古学や歴史学の第一線の研究者が結成。行政による組織的な発掘に先駆けて、平安宮の大極殿跡や朝堂院跡など多くの発掘を手がけた。88年には研究部門を改組し、古代学研究所を創設した。
 関係者によると、協会の運営は賛助会員の企業からの寄付金でまかなわれているが、バブル後の不況で休会や退会が相次ぎ、会員数が激減。寄付金は最盛期の4分の1程度にまで落ち込んでいるという。
 同協会は昨年9月末、研究者を含む職員7人全員に、「研究所の事業・活動について3月末をもって停止せざるを得ない事態」と文書で通告。希望退職を募っている。また同協会が発行している学術誌「古代文化」も月刊での発行が困難になっているという。
 西井芳子常務理事は「文化に資金を出すという企業マインドが変わってしまった。研究所の存続へ向け最大限の努力をしているが、展望は厳しい」とする。一方、研究者らは「研究所がなくなれば、京都の歴史研究を支えてきた角田史学を継承する場もなくなってしまう。再建の道を探ってほしい」と話している。
 
 ■古代学協会 角田文衛氏や故江上波夫氏らが大阪で結成。67年には京都文化博物館の前身・平安博物館を開設した。平安京などの発掘調査を進める一方、仁和寺所蔵文書の文献研究やエジプト・アコリス遺跡やイタリア・ポンペイ遺跡などの発掘調査も手がけた。平安建都1200年に合わせ「平安京提要」(角川書店刊)なども編集した。