トヨタがエタノール車

2006年04月19日 19:00米国東部時間
トヨタ、米国でエタノール車販売を計画
http://www.usfl.com/Daily/News/06/04/0419_015.asp?id=48113
 トヨタ自動車は、エタノールを燃料とする自動車を2008年までに米国で販売する計画を進めている。英紙フィナンシャル・タイムズが関係者の話として報じた。
 ロイター通信によると、トヨタは、エタノールはエンジンの密閉で使われるゴムを腐食させやすいという理由からこれまでエタノール燃料技術の導入に抵抗してきたが、主にエタノールが広く普及したブラジル市場向けに新型車を開発しており、他の市場に対しても「検討」を進めている。
 米自動車メーカーは、ガソリンでもエタノール混合燃料でも走行可能な自動車をすでに約600万台生産しており、その多くはエタノール85%・ガソリン15%の混合燃料「E85」に対応している。
 トヨタは新型車で、米規制に適合し、腐食しない部品を使用するが、エタノールの混合率は10〜15%にとどまる可能性が高いという。そのため、同社は依然としてハイブリッド車の販売に主眼を置くとみられる。
 ブッシュ大統領は、輸入石油への依存を緩和するためにエタノールの使用を推奨しているが、現在「E85」を販売しているガソリンスタンドは、米17万カ所のうち1000カ所以下にとどまっている。大統領は、6年以内にエタノールを実用的な代替燃料として普及させることを目標に、トウモロコシだけでなく、木くずや油脂からもエタノールを生産する方法の研究に資金を投じる予定だ。

トヨタが環境に優しいエタノール
ブラジルで08年めど生産
http://www.chunichi.co.jp/00/kei/20060422/mng_____kei_____000.shtml
 トヨタ自動車が南米ブラジルで、サトウキビなどの植物から作ったアルコール「エタノール」を燃料に使う乗用車の生産・販売に乗り出すことが二十一日、明らかになった。トヨタエタノール車を手がけるのは初めて。ブラジルで生産しているカローラの全面改良に合わせて専用エンジンを搭載し、二〇〇八年をめどに投入する方針。
 エタノール車はガソリン車に比べて燃費は二、三割程度劣るが、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素の排出量は少なく、燃料価格もガソリンの六割程度と安い。
 調査会社「フォーイン」(名古屋市)によると、世界最大の砂糖生産地のブラジルでは昨年、約百六十万台の自動車販売のうち、半分強をエタノール車が占めた。
 米ゼネラル・モーターズ(GM)や独フォルクスワーゲン(VW)などは既に参入している。トヨタは欧米メーカーがガソリンとの混合燃料を使用するのに対し、エタノール100%に対応した新型エンジンを開発。環境への取り組みをアピールすることで、巻き返しを目指す。
 トヨタは歴史的に欧米とのつながりが深い中南米ではシェア(市場占有率)が5%程度と出遅れており、エタノール車の投入をてこに本格攻勢を強めたい考えだ。
 一方、エタノール車は原油高騰や環境保護機運の高まりなどから、ガソリン代替燃料として先進国でも注目されている。米国では今年一月、ブッシュ大統領が新エネルギー政策の一環として開発強化を表明。日本も昨年四月の京都議定書目標達成計画で、植物由来の燃料を積極的に導入する方針を打ち出している。

2006年〜
〜2005年