沖縄慰霊の日 小泉純一郎 あいさつ 要旨

2006年6月23日、沖縄慰霊の日、
小泉首相河野洋平衆院議長、扇千景参院議長、小池百合子沖縄担当相ら招待者や小中学生の代表ら36人が献花した後、稲嶺恵一知事が平和宣言。那覇商業高校3年の池彩夏さん(17)が「若い瞳」と題する詩を朗読。小泉純一郎首相あいさつ。

沖縄県知事 平和宣言

平成18年沖縄全戦没者追悼式挙行にあたっての知事メッセージ
http://www.pref.okinawa.jp/chiji/content6/new_page/180623.html
平成18年沖縄全戦没者追悼式における平和宣言【全文】
http://www.pref.okinawa.jp/chiji/content6/new_page/180623-2.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/heiwa/etc/okinawa-j/etc/2006.html

稲嶺知事の平和宣言要旨 
 
 沖縄全戦没者追悼式での稲嶺恵一沖縄県知事の平和宣言要旨は次の通り。
 
 ここ沖縄は苛烈(かれつ)を極めた地上戦の場となり、20万人あまりのかけがえのない生命が奪われた。戦後61年を経て、沖縄戦から学んだ歴史の教訓を風化させることなく次代に伝え、世界に訴え続けなければいけない。
 沖縄は今日でも広大な在日米軍基地が集中し、過重な基地負担を強いられている。県民にとって米軍基地の整理・縮小が進むことは最も切実な願いであり、今後も基地問題の解決に向けて全力を尽くす。
 すべての戦没者の御霊(みたま)に心から哀悼の誠をささげ、世界の恒久平和の実現に向かってまい進することを宣言する。
共同通信社

県知事が、国の安全保障に口出しすることは越権行為になりますので、だから稲嶺知事は沖縄米軍基地を失くせとは言わない。
政府は、沖縄の負担軽減を約束したが、今でも基地負担を強いられてる、そして むしろ今後は基地負担が増えるようだ・・・。


小泉純一郎首相 あいさつ 要旨

小泉純一郎首相 沖縄慰霊の日 あいさつ 要旨

首相あいさつ要旨 沖縄全戦没者追悼式
 
 沖縄全戦没者追悼式での小泉純一郎首相のあいさつ要旨は次の通り。
 
 最愛の肉親を失ったご遺族の深い悲しみと心の痛みは、終戦から61年の月日が流れた今も決して消えることはない。
 戦後、沖縄は力強い発展を遂げたが、今なお米軍施設の集中が県民生活への大きな負担となっている。
 政府は、沖縄の負担軽減を最重要課題の一つとして米国政府と協議を重ねてきた。政府として計画を決定したが、具体化のため引き続き地元・沖縄のご理解とご協力を得られるよう十分協議して行く。雇用の創出など、活力ある自立型経済の構築と豊かな県民生活の実現に向け、政府を挙げて取り組む。不戦の誓いを堅持し、世界平和の確立に全力を尽くす。
共同通信社

「具体化のため協議して行く、政府を挙げて取り組む」のだから、まだ具体化していないのだ。

本年は終戦から60年となります

2006年6月23日、沖縄慰霊の日
総理の動き、沖縄全戦没者追悼式への出席
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2005/06/23okinawa.html
ビデオっで、小泉純一郎は「本年は終戦から60年となります」と言ってる。
『戦後60周年の「慰霊の日」を迎え』『本年は戦後から60年となります』
8月15日、次の終戦日が61年目だから今 本年は60年目だというのは間違ってはいないけど。2006年6月23日、正しくは、沖縄戦終結とされる61ヶ年目。「本年は沖縄戦終結から61年となります。」   沖縄慰霊の日61周年です。   些細な事やし ええねんで。
 
編集されるのか?消されるのか?  かもしれない?
 
小泉総理の演説にも「あいさつ」全文は出ない。




稲嶺知事“米軍基地縮小を”
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/06/23/d20060623000142.html
「慰霊の日」の23日、沖縄戦最後の激戦地となった糸満市摩文仁平和祈念公園では、遺族ら4500人が出席して沖縄県主催の「沖縄全戦没者追悼式」が行われ、正午から1分間の黙とうがささげられました。続いて、沖縄県の稲嶺知事が平和宣言を行い、「沖縄は今も過重な基地負担を強いられており、県民にとって基地の整理縮小は最も切実な願いだ」と述べ、基地問題の解決に取り組んでいく姿勢を強調しました。また、小泉総理大臣は「先月決定した在日アメリカ軍の再編計画を具体化するため、今後とも地元、沖縄の理解と協力を得られるよう、十分協議していく」と述べ、日米が合意した在日アメリカ軍の再編計画に引き続き地元の理解を求めていく考えを示しました。
2006年6月23日 18時8分

2006年6月23日(金) 夕刊 9面
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200606231700_03.html
小銃・拳銃使い自衛隊が訓練/鎮魂の朝うるま市
 【うるま】慰霊の日の二十三日午前、航空自衛隊うるま市内の陸上自衛隊勝連分屯地内の屋内射撃場で、射撃訓練を実施したことが分かった。訓練は午前九時から午後二時までを予定していたが、空自は「配慮を欠いた」として、予定を繰り上げて午前十一時に中断した。
 訓練を行っていたのは、航空自衛隊那覇ヘリコプター空輸隊で、小銃と拳銃による射撃訓練を行った。
 空自那覇基地によると、同訓練は年に一度行われる射撃検定に向けた訓練だという。本紙の問い合わせに同基地は「自衛隊は通常の業務として訓練をしたが、配慮に欠けていた。正午前には終了した」と説明した。
 同日午前、周辺にはパンパンという射撃音が響いた。付近に住む男性は「今日が何の日か分かっているのか」と憤りを隠せなかった。
牛島中将慰霊に陸自隊員ら参拝/制服姿で「個人の意思」
 陸上自衛隊第一混成団の藤粼護団長ら約二十五人の自衛官が二十三日早朝、第三二軍司令官の牛島満中将らを祭った糸満市摩文仁の黎明之塔を参拝した。三年連続、通算四回目の集団参拝になるが、同団は「個人の意思で参加した」と強調。現場では、市民が来年以降の中止を求めた。
 同日午前六時半、ほぼ全員が制服姿で黎明之塔前に集まった自衛官らは花束をささげ、焼香した。
 藤粼団長は本紙の取材に、「県民の一員として慰霊の気持ちを表した」と説明。沖縄平和ネットワークの川満昭広事務局長は「制服を着ている以上、私的参拝とは言えない」と批判した。

高校3年の池彩夏さん、「慰霊の日」詩を朗読

2006年6月23日
高校3年の池彩夏さん、「慰霊の日」詩を朗読
http://kakateyapo.blog68.fc2.com/blog-entry-23.html

   「若い瞳」
 紺碧の大空に照り付ける 太陽の日差し
 アカバナが揺れる坂道を 私は自転車でのぼっていく
 額からふきだす汗を グイっと袖でふきとって
 ペットボトルに手を伸ばす
 コポコポと音をたてて 喉を潤していく水に
 米軍の戦闘機が映り 入道雲のかなたに消えてった
 私はそれを横目で見ながら ペダルに再び足をかけ
 自転車をこぎだした
 戦後61年 いまだに居据わる米軍基地は
 私達の生活になじんで 風景の一部となった
 米軍の戦闘機は 耳をつんざく爆音を落とし
 勝手気儘に飛びまわっている
 いったいぜんたい 沖縄戦はどこに消えたのか
 自転車のハンドルを握る手に 不思議と力が入る
 本当に本当に 戦争は風化しているのか……
 もし風化しているのなら なぜ私はこんなにも我武者羅に
 自転車をこぐのだろうか
 ただ米軍の戦闘機を見ただけで……
 強い逆風をうけながら 坂道を下る
 カーブを曲がるため 軽くブレーキをかけた
 少しずつスピードが落ちていく
 こんなふうに時代の流れにも
 ブレーキが使えたらいいのにと思う
 もしかしたら そのブレーキになれるのは
 他ならぬ私達のような若者なのかもしれない
 私達が持っている瞳の光は 何よりも強く
 真っ直ぐ沖縄をみつめているのだから


高校生が自転車をこぐ衝動、大人が自転車を後押ししてあげても良い。いや本来は立派な大人が自転車をこがなければならないし、もしブレーキが必要なら 大人が 全力で ブレーキをかけなければならない。