日本式?蹴球

意識改革要する日本=技術面でも大きな差
2006年 7月 10日
by AFP / jiji
http://fifaworldcup.yahoo.com/06/jp/060710/26/7ai6.html
 ワールドカップドイツ大会はイタリアの優勝で幕を閉じた。2大会連続の決勝トーナメント進出を逃した日本は、2敗1分けの結果以上に力不足を痛感させられた。上位進出チームの戦いぶりを振り返ると、日本には大きな意識改革が必要なことが浮き彫りになった。
 日本が1次リーグ最終戦のブラジルに1−4で敗れた後、ジーコ監督は「勝ちにもっていくための試合運びをもっと学ばなければいけない。これは教えただけでは身に付かない。経験が必要」と本音をぶちまける一方で、「強い相手に名前負けせず、自分たちのサッカーをすれば互角以上に戦える」と自信を植え付けたことを強調した。
 だが、その技術にもまだまだ差があった。確かにボール扱いはうまいが、キック力が不足しているため、パススピードが格段に遅い。イタリアの堅守を支えたカンナバロは175センチ、72キロ。体格で劣っても、鋭い読みや体の使い方で最高の守りを披露した。俊敏性や運動量といった面も見劣りし、相手の読みを外したり、流れを変えたりする戦術眼も乏しかった。
 きれいなサッカーを志向するあまり、戦う姿勢に欠いたことも惜しまれる。技術レベルが接近するほど、思い通りにはいかないもの。そこを乗り越えるには、相手のミスを誘う積極的なシュートや強烈なスライディングタックルも欠かせない。
 もっと敵に嫌がられるような戦い方に取り組まなければ、世界の列強と互角に争うことはできない。試合に出場できないにもかかわらず、欧州のクラブに所属するだけで満足しているようでは、先行きは暗い。(ベルリン時事)
時事通信社

http://d.hatena.ne.jp/knt68/20060623/p2