日刊ゲンダイ「ラクダに乗っているときか」

以下、「日刊ゲンダイ」抜粋

http://www.mag2.com/m/0000021570.html
■□■ 日刊ゲンダイ Dailymail Digest 2006年 7月21日号(平日毎日発行)
■ 存在のあまりの軽さに国民として恥ずかしい
■ そしてポスト小泉が黒い人脈絡みの安倍ではいよいよ絶望
■ 今度は来年の参院選に勝つために郵政造反組も復党させると言いだした、
■ 理念も信念もなきデタラメ政党に投票したら大変なことになりそう
プレスリー生家訪問パフォーマンスには呆れたが、
その後のG8サミットのはしゃぎ過ぎを見ていよいよダメだ
この程度の人物が5年間も首相の座に居座り大きな顔して
「改革」を叫び国民の大半が支持してきたのだから、
世界有数の金持ち国ながら庶民生活が極めて貧困な理由も納得できる

http://www.ngendai.com/
 小泉首相は、きのう(19日)の朝日新聞の夕刊コラム「窓」を読んだろうか?
ラクダに乗っているときか」と題された論説委員のコラムにはこんなことが書かれ
ている。
イスラエルによるレバノン攻撃が拡大している。そんなところに、なんとものんび
りした写真に出くわした。中東歴訪でヨルダンを訪れた小泉首相が、世界遺産のぺト
ラ遺跡を見学したときのものだ。サングラスをかけた首相がラクダにまたがったり、
アラブずきんをかぶったりしてはしゃいでいる。近隣国の住民たちが戦火の下で逃げ
まどい、国際社会の外交が問われている最中である。「中東理解の低さや紛争調停力
の無さが、見事に象徴された写真だった」と、ドバイにいるイラク人学者は分析した〉
 夕刊のコラムではなく、一面でドカンとやるべきだが、とはいえ、書かれているこ
とはその通りだ。世界中が驚いている能天気首相は、9月の退陣を前にして、修学旅
行か卒業旅行の気分で外遊を楽しんでいる。中東歴訪の後は、サンクトペテルブルク
のサミットに行き、ウオツカをがぶ飲み。
 舞台に上がるとフォークダンスを踊って、あのブッシュ大統領から「少しおとなし
くしていたらどうか」とたしなめられている。
 その前の6月訪米ではド派手なサングラスをかけて、プレスリーの物まねをし、世
界中を凍りつかせた。

▼ 世界中が凍りついたパフォーマンス ▼

 頭がいかれているんじゃないか? マトモな識者はマユをひそめているし、ふつう
の国民は「こんな首相で恥ずかしい」と思っている。もういい加減にして欲しいのだ。
 フォーブス誌東京支局長のティム・ケリー氏は「プレスリーの物マネにはビックリ
しましたよ。首脳がやることですかね。最後の訪米だから、舞い上がったのだろうが、
外国人記者は笑っていました」とニヤニヤしていた。政治評論家の国正武重氏はこう
言っている。
小泉首相のパフォーマンスには言葉もありません。指導者としてどうかを論じる以
前の問題だと思う。北朝鮮問題は周囲に丸投げし、中東歴訪で仲介役を演じようとし
たが、見向きもされなかった。何百人もの死傷者が出ているのに、哀悼の言葉が報道
されないのはどういうことか。揚げ句がラクダに乗って『ラクダなのに楽じゃない』
という駄洒落が出てきたのです。小泉首相が5年間も政権を担ってきたことに驚きま
すが、それを支えたのは国民ですからね」
 今、国民生活は混乱の極みにある。GDP2位の国で生活保護や経済苦の自殺が急
増し、犯罪が横行、モラルは崩壊している。世界の人々は不思議だろうが、小泉パフ
ォーマンスを見て納得したのではないか。つける薬がないような大バカ首相がナーン
にも考えていない国民に支えられ、5年間も政権の座に居座り、ヒーロー気取りで改
革ゴッコを演じていたのだ。これじゃあ、国は滅びてしまう。国民は今度こそ気づか
なければバカだ。

イカれた小泉の次がボンボン安倍という不幸 ▼

 ゾッとするのは、小泉首相の次も似たようなことになりそうなことだ。ポスト小泉
は、小泉政権の継承を公言している安倍官房長官で決まりかけているからギョッとす
る。
・・・