障害者条約に基本合意も 2006/08/16

 【ニューヨーク15日共同】国連は15日までに、障害者に対する差別をなくし、健常者と同様の権利の保障を各国に求める「障害者権利条約」策定のための特別委員会第8回会合を開いた。マッケイ委員長(ニュージーランド国連大使)は同日の記者会見で、月内にも条約内容について特別委で基本合意できる可能性があると述べた。 障害者を対象にした国連の主要な人権条約は初めて。合意できれば9月からの国連総会での採択を目指す。世界には人口の1割に当たる約6億5000万人の障害者がいるとされ、条約採択は「障害者に対する認識を変える大切な一歩」(国連)と期待されている。 特別委員会は、2001年12月に設置が決まり、これまでに7回の会合を重ねてきた。今回の会合は14−25日。マッケイ委員長は「今回の会合が終わるまでに(条約内容の基本合意を)完了する十分な可能性がある」と述べた。