エタノール車に乗らせろ

やっと一般大衆新聞にエタノール燃料報道
日本政府は、ガソリンへのエタノール等の混合を認めろ
Googleニュース検索、エタノール

エタノール普及 官民協力の米国
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20060205ve01.htm?from=os1
脱ガソリンへ コストが課題
(2006年2月5日 読売新聞)
 米国でガソリンを代替する燃料として植物由来の「エタノール」が注目を集めている。原油輸入に対する依存度が高い米国では、「石油中毒」(ブッシュ大統領)から脱皮する決め手として官民あげて利用促進に躍起だが、普及には壁も厚い。(ニューヨーク=北山文裕)

 生産拡大

 米エタノール大手ADMは昨秋、エタノールの生産能力を2008年までに約50%増強する方針を表明した。米穀物大手カーギルも、国内外の投資家から資金調達して生産能力の拡大を急いでいる。

 アイオワネブラスカ州など中西部に偏在している生産施設は、カリフォルニアやテキサスなど他州に拡大しつつある。カリフォルニア州での製造施設の建設計画には、マイクロソフトビル・ゲイツ会長率いる投資会社が8400万ドルを投資した。近年の原油価格の高騰も、エタノールの増産には追い風だ。

 米業界団体の試算では、04年にはエタノール産業が全米で約15万人の雇用を創出、原料のトウモロコシの需要増が農家経済を押し上げた。エタノール増産でガソリン需給が緩和され、ガソリン価格の上昇が14・6%分抑えられたという。

 ブラジルが手本

 政府もエタノールの利用促進に力を入れる。精製会社に、エタノール1ガロン(約3・8リットル)あたり51セントの税額控除を与え、ガソリンとの混合を後押しする。昨夏成立した「総合エネルギー法」もエタノールの利用促進を掲げている。

 ブッシュ大統領は1月31日の一般教書演説で、無尽蔵といえる木や草などの植物繊維を原料にエタノールを製造する技術開発の重要性を強調、6年以内に新技術を実用化する目標を掲げた。

 米国のモデルはエタノール先進国ブラジルだ。

 1970年代から脱石油を目指してきたブラジルでは、サトウキビを原料にしたエタノールとガソリンの混合燃料が主流となっている。ガソリンとの混合比率を問わない「フレックスタイプ」の自動車が普及。2005年には新車販売台数の半分の約86万台をこのタイプが占めた。エタノールの輸出も増えている。

 赤字の燃料

 ただ、エタノールが新しい自動車燃料として本格的に普及するかどうかは未知数だ。

 全米約17万のガソリンスタンドで混合燃料を補給できるのは中西部を中心に約600か所に過ぎない。エタノールの混合比率が85%の代替燃料「E85」の全米平均価格(昨年9月時点)は1ガロン=2・41ドルで、ガソリン(1ガロン=2・77ドル)より割安だが、エタノールは揮発性が高いため輸送が難点で、燃費効率でもガソリンに劣る。

 米コーネル大のデビッド・ピメンテル教授の試算では、トウモロコシが原料の場合、「米国でエタノールの生産・精製に費やすエネルギーは、エタノールが生み出すエネルギーを29%上回る」といい、「代替燃料としては、政府補助なしでは成り立たない」と指摘する。「高すぎるコスト」の克服が、普及に向けた最大の課題となりそうだ。

 エタノール サトウキビやトウモロコシなどの発酵・蒸留で得られるアルコールの一種。米国ではガソリンに混ぜて使われている。原料の植物が成長過程で二酸化炭素を吸収するので、ガソリンの代替品として利用を増やせば、温室効果ガスの排出が抑制される利点がある。

 
フォードやGM、対応車続々

 「消費者の負担、石油の輸入への依存削減につながる」――。米自動車2位フォード・モーターのウィリアム・フォード会長は、ブッシュ演説への支持を即座に表明した。

 フォードは、ゼネラル・モーターズ(GM)とともにエタノール対応車の販売を20年以上前から始めており、米国ではすでに数百万台が走っている。

 06年中にGMは40万台、フォードは25万台のエタノール対応車を販売する計画だ。フォードは1月に「E85」で動くエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド車の試作車も公開した。GMエタノール対応車のキャンペーンを計画しており、ガソリン・ハイブリッドでの出遅れによるイメージを挽回(ばんかい)する狙いも透けて見える。

(2006年2月5日 読売新聞)

ブッシュ大統領エタノール燃料に今までずっと推進派だ。決してブッシュ大統領が「石油中毒」ではなく、エタノール産業を石油産業に取り込もうとしている。ブッシュ大統領は石油産業の発展に尽力してる。


燃焼により発生する二酸化炭素は、排出量としてカウントされない。これは原料となる植物の成長過程で、光合成により吸収した大気中の二酸化炭素が、再び大気中に放出されたものと考えられるため、前後の大気中の二酸化炭素の総量は変化しないとの考えからである。


K.N.T. エタノール