東シベリア石油パイプライン建設開始、日本は蚊帳の外

東シベリア油送管着工 世界最大級4200キロ
 
早い話が、日本への原油供給は2008年まで未定

ロ油送管の西側半分着工 アジア向け太平洋ルート
 【モスクワ28日共同】ロシアから中国や日本などへの原油供給を目的にした東シベリアからの石油パイプライン「太平洋ルート」のうち、第1段階となる中間地点までの西側半分の建設が28日、シベリア・イルクーツク州で始まった。
 同日着工したのは、イルクーツク州タイシェトから太平洋岸までの約4000キロのうち、中間地点スコボロジノまでの約2400キロ。日本が求める太平洋岸までの東側半分は、原油供給源となる東シベリアの油田開発が優先として、着工時期は未定。
 一方、ロシア原油をめぐり日本と競合してきた中国向けには、中間地点から支線が建設される。
パイプライン建設主体「トランスネフチ」などによると、西側半分の建設費用は約70億ドル(約8000億円)で、2008年の完成を目指す。
共同通信) - 4月28日19時30分

太平洋油送管が着工=アジア向け輸出を拡大へ−ロシア



 【モスクワ28日時事】ロシアが日中などアジアへの石油輸出拡大の切り札に据える東シベリア油田からの太平洋石油パイプラインの第1期工事が28日、起点となるイルクーツク州タイシェトで始まった。今夏着工の予定だったが、石油価格高騰を背景に前倒しされた。完成すれば、全長4200キロと世界最大級の石油パイプラインになり、プーチン大統領は「世界のエネルギー需給を緩和させる」としている。 
時事通信) - 4月28日19時1分

東シベリア油田開発へ参加検討=官民合同会社方式も−日本政府
 【モスクワ28日時事】ロシアの太平洋石油パイプライン着工に伴い、日本政府が東シベリアの油田開発に参加する方向で検討していることが分かった。共同開発問題で日ロ政府間協議が行われる可能性がある。モスクワの関係筋が28日語った。
 同筋によれば、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構JOGMEC)を中心に官民合同の開発会社を設立する案が浮上しているという。参加する場合の投資額は数千億円に上る見通し。 
時事通信) - 4月29日7時0分



パイプライン「日本向け必ず建設」・ロシアエネルギー相
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20060423D2M2300S23.html
 【ドーハ=金沢浩明】カタールの首都ドーハで国際エネルギーフォーラム(産消対話)に出席している二階俊博経済産業相は23日、ロシアのフリステンコ産業エネルギー相と会談した。会談ではフリステンコ氏がロシアの東シベリアから日本海沿岸までの石油パイプライン計画について、「必ず建設する」と明言。日ロ間のエネルギー会議の開催も提案した。
 同相は日本向けなどに石油を供給するシベリア・パイプライン建設に対し、従来より踏み込んだ姿勢を示した。ただ、環境配慮などの問題が解決しておらず、着工時期は2008年の計画通りになるかは分からないと述べた。

油送管ルートの変更を指示 ロ大統領、湖汚染防止で
 【モスクワ26日共同】ロシアのプーチン大統領は26日、東シベリアからの石油パイプライン建設計画について、バイカル湖の環境汚染防止のため、同湖付近のルートを変更し、湖までの距離を当初の800メートルから40キロにまで拡大するよう建設主体の「トランスネフチ」に指示した。
 ロシア技術監督局は3月に建設ルートを最終承認したばかりだが、大統領自身がこれを覆した。日本も強い関心を持つ同パイプライン事業の総工費や日程などに影響が出る可能性がある。
 世界遺産にも認定されているバイカル湖のすぐそばをパイプラインが通過する計画には、環境保護団体などから汚染を懸念する声が高まっていた。
共同通信) - 4月26日21時7分

イランとパキスタン、ガスパイプライン建設協議を開始