7月のイラク/バグダッド最悪

6月のイラク国内の死者数、バグダッドが陥落して以来で最悪の数字に。

2カ月で5800人死亡 イラク、国連集計
 【カイロ25日共同】治安改善の兆しが見えないイラクで、5月と6月の2カ月間の死者が計5818人に上ったことが、国連イラク支援団(UNAMI)の集計で25日までに分かった。1日平均で約100人が死亡していることになる。
 イスラムシーア派スンニ派による宗派対立の激化を数字で裏付けた形だ。
 集計によると、今年上半期の死者は1万4338人。殺害や拉致、虐待などが数多く行われ、被害を恐れた住民の国外脱出が続出している。宗派対立が原因とみられる難民・避難民は16万人近いという。集計はイラク保健省の協力を得て行われた。
共同通信) - 7月25日11時5分

イラク爆弾テロ70人超死亡 新政府発足後、最悪規模
 【バグダッド1日共同】バグダッド北東部にあるイスラムシーア派地区サドルシティーの市場近くで1日、車爆弾によるテロがあり、イラク内務省報道室によると、少なくとも市民ら71人が死亡、125人が負傷した。「スンニ派の代弁者」を名乗る組織が同日、犯行を認める声明をイスラム系ウェブサイトで発表した。マリキ首相率いる新政府が5月20日に発足して以来、最悪規模のテロとなった。
 駐留米軍は6月7日、「イラク聖戦アルカイダ組織」の指導者ザルカウィ容疑者を空爆で殺害。マリキ首相は、陸上自衛隊が駐留する南部ムサンナ州を皮切りに多国籍軍からイラク側への治安権限移譲を急いでいるが、バグダッドでは治安部隊や多国籍軍数万人を動員したテロ封じ込め態勢の効果が上がらず、泥沼の治安情勢が続いている。
共同通信) - 7月2日0時55分


イラク首脳会談
バグダッド治安部隊増強へ




航空自衛隊

イラク空自>28日に初のバグダッド空港入り 活動拡大
 イラク復興特措法に基づく活動をイラクで続けている航空自衛隊のC130輸送機が、28日に初めてバグダッド空港入りする方向となった。政府は陸上自衛隊の撤退を受け、空自の活動拡大を決めていたが、その第1弾となる。同空港周辺では航空機を狙った銃撃が続いており、安全確保が大きな課題となる。
 28日は国連職員数人をクウェートのアリアルサレム空軍基地からバグダッド空港まで運ぶ予定。当初は27日に予定されていたが、外務省と国連の間で便宜供与に関する文書の作成に手間取り、1日延期したという。
 今後はクウェートバグダッド間で、多国籍軍物資・人員を中心に輸送する。国連事務所のある北部アルビル空港にも職員などを運ぶ。【古本陽荘】
毎日新聞) - 7月26日19時32分